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毎日レシピ

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児童養護施設の暮らしに8年にわたり密着したドキュメンタリー映画「隣る人」  監督の刀川和也(たちかわかずや)のブログです

 

2013 第4回大邱社会福祉映画祭 報告

2013年5月29日〜6月2日まで開催された
「2013 第4回大邱社会福祉映画祭」において「隣る人」を上映していただきました。

2回上映していただいたのですが、6月1日(土)の上映後のトークショーに僕は参加してきました。

ソウルには2度行ったことがありましたが、大邱ははじめて。
大邱は日本の名古屋みたいな都市(韓国で三番目に大きな都市)として紹介されることが多いようです。

ソウルからKTX(新幹線のような高速鉄道)で大邱へ向かいました。
日本と同じように、都市を少し離れると農村地帯。その風景はとっても日本と似てる。
韓国に来ているのではなく日本にいるとなんとなく錯覚してしまいます。

さてさて、上映本番ですが、どんな風に韓国の方々に「隣る人」を観ていただけるのか、
少し不安な気持ちを抱えていたのは事実です。

上映前、韓国のグループホームで暮らしているという子どもたちと職員の方々が、
「レ・ミゼラブル」の中の歌を5曲披露してくれるというイベントが用意されていました。

映画の前に思わず、ぐっときて、泣きそうになるんですね。
こういうの、はっきりいって弱いです。

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「レ・ミゼラブル」の挿入歌を歌う韓国・大邱のグループホームで暮らす子どもたちと職員の方々

映画上映が終了したのは午後9時前でした。
なので、トークの前に観客の方々が少しお帰りになったのが残念。
それでも、50人ぐらいの方は残ってくれていました。
前述のグループホームの子どもたち、職員の方々も残ってくださいました。

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上映前に舞台挨拶する監督の刀川和也

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監督の刀川と通訳のオム・キボクさん(右)

上映後の印象として、日本での上映とそんなに変わらない感覚を持ちました。
どうしても通訳を介するので、倍以上の時間を要してしまうのであっという間に時間が過ぎてしまいます。
終わったのは午後10時半近くになってしまいました。

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【トークショー】ギン・サンモクさん(左:映画祭実行委員会委員長)
        監督 刀川和也 (中央)
        オム・キボクさん(右:通訳)

韓国では日本語を上手に話す方が多いと、いつも思います。
通訳のオムさんは、日本で福祉の勉強を9年間されたといいます。
現在は大邱で未来福祉社会研究所の代表をされています。
オムさんは、ぼくの、あっちへいったりこっちへいったりする話を
上手にまとめていただいていた(と思います)。
(僕は韓国語がわかりません。それがやっぱり悔しかったです。勉強しようかな…)

グループホームの職員の方々からは
「韓国も日本も暮らしを大切にしていきたいと思っていることはなにも変わらないと共感した」
といった感想や、
「私も子どもたちの隣に居続けることができるように頑張っていきたい」
そんな想いのある言葉をいただきました。

大邱の社会福祉映画祭は「小さな」映画祭でしたが、あたたかいスタッフが運営されている「熱い」映画祭でした。



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プロフィール

刀川和也

Author:刀川和也
刀川 和也(たちかわ かずや)
アジアプレス・インターナショナル所属。フリーの映像ジャーナリストとして、01年から02年にかけて、アフガニスタン空爆の被害を取材、テレビ等で発表。その後は主に、国内及び東南アジアでカメラマン、取材ディレクターとしてテレビドキュメンタリー制作に携わる。延べ8年に渡る撮影を経て、「隣る人」を完成させた。本作が初監督作品。

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